柔らかい手触りのちりめん風呂敷

風呂敷の用途として最もスタンダードで実用的なのが物を包む布と
しての使用法となりますが、ちりめん風呂敷は生地そのものの
柔らかな素材感によって、どんな形状の物品であっても、自在な
包み方で覆いやすいという特性があります。

生地にはさまざまな種類がありますが、ちりめん生地が
持つ優しくも上質な雰囲気は、贈り物のラッピング素材として
群を抜いた品の良さを漂わせます。※参考 小風呂敷(50cm)を使ってできるもの

ラッピング

通常の四角い箱はもちろん、箱の無い一升瓶なども、ちりめん風呂敷で
包むことで一気に高級感が増します。

色柄を生かした結び目なども含め、包まれている立体の風情そのものに
味わいがあり、和の真髄を感じさせるラッピング方法として、海外からも
熱い注目を浴びています。

生地の特徴となっている表面の細かい凹凸はシボと呼ばれており、
そのシボによって生地の光沢が抑えられ、見た目にも柔らかな印象を
もたらし、適度な伸縮性も備わることで、風呂敷にとって大事な
自在な包みやすさや結びやすさを実現しています。

正絹やレーヨンの製品は水濡れ厳禁ということが弱点ですが、最近は
ポリエステルの製でも正絹に劣らない上品な雰囲気を持つ製品が出ています。

瓶

水濡れに強いポリエステルは、正絹のように水に濡れた時に生じる縮みが
起こらず、適度な撥水性もあって、ラッピング素材としても実用性が高い
ものとなっています。

ナイロン製のものは強度に優れており、生地そのものが丈夫で軽いことから、
やや重量のある物を包むことに向いています。レーヨン以外の化学繊維製は
水洗いも可能なことから、日常のさまざまなシーンで気軽に使うことができます。